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FileMaker と kintone -比較編-


11月10日(金)に開催された「kintone Cafe JAPAN 2017」に登壇してきました!

まさかkintoneのイベントにスピーカーとして参加する日が来るとは思いませんでした


私は「徹底解説!kintoneとFileMakerって何が違うの?」

と言うテーマで30分セッションを担当しました

FileMakerについて

「カード型データベース」

「Accessみたいなやつ」

と言う20年前の情報からアップデートされていない人に多く出会います

今回のセッションでは、FileMakerの新機能や、FileMakerの導入メリットなどを

具体的なお題に沿ってご紹介し、皆さんの情報をアップデートしてきました^^

「顧客にDM送るための宛名ラベルを印刷する」とか

「管理用フラグでDM送った顧客様の管理をする」とか

 「営業マンがiPadで顧客情報を見れるようにする」とか

それぞれ2〜3分程度のデモの中で完成させられるんですよ

ただ、私は「簡単にお手軽に出来る事」がFileMakerのメリットとは思っていません

kintoneの方がクラウドサービスなのでWeb上でポチポチっと手続きするだけで

導入ステップもお手軽ですし、価格もお手軽です ワークフローやコミュニケーションツールはデフォルトでかなり充実しています

業務アプリも充実していますし、本当に業務スタートまでのステップは早いです

ただ「もっと、もっとー!」と欲が出てきた時、"ノーコード開発"の限界を越える時がきます

もちろん、JavaScriptを扱えたら無限の可能性がありますが

なかなか一般業務をされている方がJavaScriptを習得するのはハードル高いと思います

(そんな方の為に開発パートナー会社さんがいらっしゃいます)

その点、FileMakerの出発点はローカルサービスなので、サーバー機やクライアント機での

セットアップ作業が必要になる場合が多いです

あと、Starter Solutionも用意されていますが、基本はイチから構築できるソフトなので

「でーたべーすって?」と言う方にはハードルが高いと思います

ただ「もっと、もっとー!」と欲が出てきた時、"ノーコード開発"のままで柔軟に拡張できます 他言語や他サービスとの連携もどんどん充実してきているので、一歩踏み込めば さらに無限の可能性が広がります

少しずつ開発を進めていたら、いつの間にか業務に欠かせないシステムに成長していた...

と言う事は良くある話しです。

そう言う私もFileMakerを最初に触った時はそのパターンです

本で勉強しながら少しずつ欲しい機能を追加していたら、気付けば大きな業務システムに

なっていました(12年経った今でも使われています!恐ろしや...)

HPなどで記載されている価格だけで比較される方も多いかと思いますが、

ソリューションにお金を払うのか、ツールにお金を払うのか

その考え方次第で単純な価格比較とは違う価値があるかと思います ・・・ kintoneやFileMakerと言うキーワードにたどり着いた方は、 「内製化で独自システムを構築化したい」と言う目標を持っていらっしゃるはずです

最初から壮大なシステムを作ろうとしたり、高い理想ばかりを求めたり、

運用ルールが確定していない、もしくはイレギュラーが多い業務の場合、

いきなりオーダーメイドのシステムは失敗し易いです。

どんなモノを作るか、最終完成イメージがない状態でLEGOを組み立てられますか?

きっと作りながら壊してはやり直して...の繰り返しになるんじゃないでしょうか

完成イメージがあるのなら、自分が思い描いたモノを作るコトができますよね

FileMakerはそれと同じだと思ってます ^^

まずは効果が出やすい、モチベーションが上がりやすいピンポイントの業務をシステム化し、

運用ルールを確定させ、自分たちのイレギュラーをきちんと把握し、

現場の人たちの"使える"が確認できてから(←管理者の理想と現場の評価は違います)

独自システムの構築に踏み出す事をオススメします。

そう言う点では、kintoneの場合ピンポイントの業務に対してのアプリが充実しており、

いわゆる一般的な運用ルールに沿って仕様が考えられていると思います

ですので

kintoneで自分たちの運用ルールを把握し、システム化に慣れてから

「もっと!」と言う欲が出れば、FileMakerも導入する

と言うハイブリッド型を私は推奨します

ちなみに先日のセッションでもkintoneとFileMakerを連携させたデモをしました

その詳細については「FileMaker と kintone -連携編-」で説明しています

システムの内製化は、技術だけでなく、業務に関してどれだけ把握できているかが重要です

 ・どこに負担が掛かっているのか

 ・どこに手間が発生しているのか

 ・本当にこの作業は必要なのか

 ・何の目的でこの作業をしているのか

 ・どこでイレギュラーが多いのか

 ・最終的にどんなデータがみたいのか

ここら辺のシステム導入についてや内製化については

毎回とても勉強になります

・・・

すっかり長くなりました...

kintoneさんのイベントはいつも遊びココロがあって楽しいな、と思ってたのですが

コミュニティも同様、とてもハッピーな雰囲気溢れるイベントでした 完全アウェイなので珍しく緊張しましたが、たくさん声を掛けて下さり、

「面白かった」「分かりやすかった」、「FileMakerの可能性の高さに驚きました」

と言うお言葉も頂く事ができ、安心しました 本当に素晴らしい機会を作って貰えて感謝、感謝です!! kintone Cafe JAPANの皆様、ありがとうございました^^

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